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富山の夏、2階だけ暑くなるのはなぜ?新築前に考えたい5つの暑さ対策

公開日:2026/07/10(金) 更新日:2026/07/18(土) 家づくりのことWB工法・空気環境

SUMMER COMFORT COLUMN

1階は涼しいのに、
なぜ2階だけ暑くなる?

富山の夏を心地よく暮らすために、
新築前に知っておきたい住まいの暑さ対策。

夏になると、「1階のリビングは涼しいのに、階段を上がった瞬間に暑く感じる」
「寝室や子ども部屋がなかなか冷えない」という声をよく耳にします。

2階が暑くなりやすいのは、単にエアコンの能力が足りないからではありません。屋根から伝わる熱、窓から入る日射、暖かい空気の上昇、間取りと冷房計画など、いくつかの要因が重なって起こります。

先に結論

2階の暑さをやわらげるには、断熱性能だけでなく、
窓・日射遮蔽・空気の流れ・エアコン計画を
住まい全体で考えることが大切です。

この記事で分かること

  • 富山の夏に2階が暑くなりやすい理由
  • 断熱性能が高くても暑さを感じることがある理由
  • 新築前に考えたい5つの暑さ対策
  • 夏のモデルハウスで確認したいポイント

富山の夏は、気温だけでなく湿度にも注意

気象庁の平年値によると、富山市の7月は平均気温25.5℃、日最高気温の平均29.8℃、平均相対湿度79%です。気温が高いことに加え、湿度も高くなりやすいため、同じ室温でも蒸し暑さを感じることがあります。

とくに2階は屋根や日差しの影響を受けやすく、日中にたまった熱が夕方から夜まで残ることもあります。寝室や子ども部屋を2階に配置することが多いからこそ、間取りを考える段階で夏の過ごしやすさまで確認しておきたいところです。

出典:気象庁「富山(富山県)平年値(1991~2020年)」

2階だけ暑くなりやすい4つの理由

1.屋根が強い日差しを受けるから

2階の天井の上には、屋根や小屋裏があります。夏の屋根は長時間日差しを受けるため、その熱が屋根や小屋裏を通して室内側へ伝わります。

屋根や天井の断熱は、この熱の伝わり方を抑える大切な部分です。ただし、断熱材が入っていれば熱の影響が完全になくなるわけではありません。断熱材の性能だけでなく、厚み、納まり、施工精度まで含めて考える必要があります。

2.暖かい空気が上へ移動しやすいから

暖められた空気は上へ移動しやすい性質があります。リビング階段や吹き抜けがある住まいでは、階段や吹き抜けが空気の通り道となり、1階で生まれた熱が2階へ移動することがあります。

一方、冷たい空気は下にたまりやすいため、1階は涼しいのに2階は暑いという温度差が生まれることもあります。吹き抜けやリビング階段そのものが悪いのではなく、空気の流れと冷房の位置を一緒に考えることが重要です。

3.窓から日射が入りやすいから

2階は周囲の建物や塀の影になりにくく、窓へ直接日差しが入りやすい場合があります。とくに東側の朝日や西側の夕日は太陽の位置が低く、軒だけでは遮りにくいことがあります。

明るさを求めて窓を大きくしすぎると、夏の日射も多く取り込むことがあります。窓は数や大きさだけで決めず、方角、時間帯、外からの視線、家具の配置まで含めて計画することが大切です。

4.エアコンの位置と空気の流れが合っていないから

エアコンの能力が十分でも、設置位置や風向き、部屋の形、扉の開閉によって温度むらが生じることがあります。廊下や階段ホールまで冷やしたいのか、寝室や子ども部屋を個別に冷やしたいのかによって、適した計画は変わります。

「大きなエアコンを付ければ解決する」と考えるのではなく、どこで、何時頃、誰が過ごすのかを整理したうえで、必要な場所へ冷気が届く計画を考えましょう。

主な原因 起こりやすいこと 確認したいこと
屋根からの熱 天井付近や2階全体が暑い 屋根・天井の断熱計画
暖かい空気の上昇 階段を上がると急に暑い 階段・吹き抜けと冷房の位置
窓からの日射 朝や夕方に特定の部屋が暑い 窓の方角・大きさ・日よけ
冷気の届き方 部屋ごとの温度差が大きい エアコンの位置・風向き・間仕切り

新築前に考えたい5つの暑さ対策

対策1.床・壁・天井・窓を、住まい全体で断熱する

断熱性能は、冬の寒さだけでなく夏の暑さにも関わります。屋根や天井だけ、窓だけという部分的な考え方ではなく、床・壁・天井・開口部で住まい全体を包むように計画することが大切です。

また、設計上の性能を活かすためには施工品質も欠かせません。断熱材の隙間や開口部まわりの納まりなど、完成後には見えにくくなる部分まで丁寧に施工されているかを確認しましょう。

対策2.窓の方角・大きさ・高さを整える

窓は、光や景色を取り込む一方で、夏の日射が入る場所にもなります。すべての部屋に同じ大きさの窓を付けるのではなく、「何のための窓か」を決めることが大切です。

採光のための窓、風を通すための窓、景色を見るための窓では、適した方角や大きさが異なります。窓の性能だけでなく、窓そのものを増やしすぎないことも、暑さ対策の選択肢です。

対策3.日差しを室内へ入れる前に遮る

カーテンや室内ブラインドも役立ちますが、日差しが窓を通過する前に外側で遮ると、室内へ入る熱を抑えやすくなります。軒、庇、外付けシェード、すだれ、植栽などを、窓の方角に合わせて検討します。

南側は軒や庇を活かしやすい一方、太陽の位置が低い東側・西側は横方向から日差しが入りやすいため、外付けシェードなども含めた対策が有効です。

対策4.間取りと一緒にエアコン計画を行う

エアコンの位置を最後に決めると、「希望した場所には配管できない」「風が部屋の奥まで届かない」といったことが起こる場合があります。平面図の段階から、室内機・室外機・配管経路まで考えておくと安心です。

吹き抜けやリビング階段がある場合は、冷気と暖気がどのように動くかも確認します。必要に応じて、シーリングファンやサーキュレーターを使いやすいコンセント位置も計画しておきましょう。

対策5.夜の過ごし方まで想定する

2階の暑さが気になりやすいのは、家族が寝室や子ども部屋へ移動する夕方から夜です。昼間は扉を開けていても、就寝時には各部屋の扉を閉めるご家庭も多いでしょう。

「昼間のLDKをどう冷やすか」だけでなく、「夜に誰がどの部屋で過ごすか」「個室の扉を閉めるか」まで設計者へ伝えることで、暮らし方に合った冷房計画を立てやすくなります。

POINT

暑さ対策は、エアコンを選ぶ時ではなく、
間取りと窓を考える時から始まっています。

断熱性能が高ければ、2階は暑くならない?

断熱性能を高めることは、外の熱を室内へ伝えにくくするために重要です。ただし、断熱性能だけで夏の快適性が決まるわけではありません。

大きな窓から強い日差しが入り続けたり、エアコンの冷気が必要な場所へ届かなかったりすると、断熱性の高い住まいでも暑さを感じることがあります。断熱・日射遮蔽・冷房・空気の流れを組み合わせて考えることが大切です。

また、体感温度には気温だけでなく、湿度や風、日射なども関係します。温度計の数字だけで判断せず、湿度や部屋ごとの温度差も確認しましょう。

夏のモデルハウスで確認したいこと

住まいの暑さは、写真や図面だけでは判断しにくいものです。夏にモデルハウスや完成見学会を訪れると、冷房の効き方や階ごとの温度差を体感できます。

  • 1階から2階へ上がった時に、急な温度差がないか
  • 2階ホールと個室で、暑さの感じ方が違わないか
  • エアコンの台数・位置・設定温度はどうなっているか
  • 西側・東側の窓に、どのような日射対策があるか
  • 屋根・天井・窓の断熱仕様を説明してもらえるか

見学時は「涼しいかどうか」だけでなく、どのような条件で涼しさが保たれているのかを確認することが大切です。外気温、見学した時間、エアコンの運転状況も合わせて聞いてみましょう。

丸和ホームが考える、富山の夏に心地よい家

丸和ホームでは、床・壁・天井・窓を住まい全体で考える断熱計画に加え、土地の向き、周囲の建物、窓の配置、軒や庇、冷暖房の使い方まで含めてご提案しています。

同じ床面積、同じ断熱仕様でも、建物の形や窓の方角、ご家族の暮らし方によって、夏の感じ方は変わります。だからこそ、性能の数値だけでなく、実際の暮らしを想定しながら一棟ごとに考えることを大切にしています。

また、室内の温度だけでなく、湿気や空気環境まで大切にしたい方には、WB工法の住まいもご提案しています。富山の気候とご家族の暮らしに合う方法を、一緒に整理していきましょう。

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まとめ|2階の暑さは、設計段階からやわらげられます

2階が暑くなりやすい主な理由は、屋根から伝わる熱、窓から入る日射、暖かい空気の上昇、エアコンの位置と空気の流れです。

新築時には、断熱性能だけを見るのではなく、窓の方角や大きさ、外側の日よけ、間取り、夜の過ごし方、エアコン計画まで一緒に考えることが大切です。

富山の夏を無理なく心地よく過ごせる住まいを考えたい方は、暑い日のモデルハウスもぜひご体感ください。図面や数値だけでは分かりにくい、階ごとの温度差や空気の流れを実際の建物でご確認いただけます。

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2階の暑さについてよくある質問

Q.なぜ1階は涼しいのに、2階だけ暑くなるのですか?

屋根から伝わる熱、2階の窓から入る日射、暖かい空気が上へ移動する性質、エアコンの冷気が届きにくいことなどが重なるためです。原因は一つではないため、断熱・窓・日射遮蔽・冷房計画を合わせて考える必要があります。

Q.断熱性能が高い家なら、夏もエアコンは必要ありませんか?

断熱性能が高い家でも、夏には適切な冷房が必要です。断熱は外の熱を伝えにくくし、冷房した室温を保ちやすくするためのものです。日射遮蔽やエアコン計画と組み合わせることで、より快適な環境をつくりやすくなります。

Q.2階には各部屋にエアコンが必要ですか?

必要な台数は、間取り、断熱性能、家族の過ごし方、扉の開閉などによって異なります。1台で複数の空間を冷やす計画が合う場合もあれば、個室ごとの調整が合う場合もあります。設計段階で具体的な生活時間を伝えて検討することが大切です。

Q.夏にモデルハウスを見学するメリットは何ですか?

外が暑い日に見学すると、1階と2階の温度差、窓からの日差し、エアコンの効き方などを体感できます。見学時は、外気温、エアコンの設定温度、運転時間、断熱や窓の仕様も合わせて確認することをおすすめします。

※住まいの温熱環境は、建物の仕様、立地、間取り、窓の配置、冷暖房設備、暮らし方などによって異なります。詳しくは丸和ホームまでご相談ください。

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