今回は、皆様の住まいの快適性を大きく左右する「建具」のアフターメンテナンスについてご紹介します。
建具……例えば毎日使うドアや窓、室内の間仕切りとなる襖などは、住まいの機能性と意匠性を高める重要な要素です。
しかし、日々の開閉や季節の変化、経年劣化などにより、どうしても不具合が生じやすくなります。
適切なメンテナンスを行うことで、建具の寿命を延ばし、住まいの快適な状態を長く維持することができるのです!
ドアの開閉がスムーズにいかない、音がする
【原因】
最も一般的な原因は、ドアと壁をつなぐ蝶番(ちょうつがい)の緩みや油切れです。また、ドア枠やドア本体の建付けの歪みも考えられます。
【対策】
まずは、蝶番のネジが緩んでいないか確認し、プラスドライバーで締め直してみてください。
次に、蝶番の可動部に潤滑油を少量塗布してみましょう。これにより、摩擦が軽減され、スムーズな開閉が回復することがあります。
それでも改善しない場合は、建付けの調整や、蝶番そのものの交換が必要となる場合があります。
建付けの調整をしたい場合はラッチ部分や調整蝶番丁番部分にあるネジを緩めたり締めたりする必要があります。
窓の開閉が重い、ガタつく
【原因】
窓の開閉を支えるレールや戸車(とぐるま)の汚れ、摩耗が主な原因です。
砂やホコリなどが蓄積すると、動きが鈍くなったり、異音が発生したりします。また、地震や建物の歪みにより、窓枠自体が歪んでしまうこともあります。
【対策】
まずは、窓のレールに溜まったゴミやホコリをブラシや掃除機で丁寧に取り除いてください。
次に、戸車にシリコンスプレーなどの潤滑剤を塗布してみましょう。戸車の動きが改善されることがあります!
窓枠の歪みが原因の場合は、専門的な調整が必要となります。
放置すると、窓が完全に開閉できなくなったり隙間風の原因になったりするため、早めにご相談ください!
襖の開閉時に引っかかる、破れている
【原因】
襖の下にある敷居の歪みや、襖本体の歪みが考えられます。また、長年の使用により、襖紙が剥がれたり、破れたりすることもあります。
【対策】
敷居の溝に小石やゴミが詰まっていないか確認し、取り除いてください。
襖紙の破れは、小さなものであれば市販の補修テープで応急処置が可能です。広範囲にわたる場合は、襖の張り替えが必要となります。
定期的な点検は快適な住まいの第一歩
建具のトラブルを未然に防ぎ、快適な状態を長く保つためには、定期的な点検を強くお勧めします。
ご自身でドアや窓、襖などの開閉具合、ガタつき、異音などをチェックする習慣をつけましょう。早期に小さな不具合を発見できれば、結果的にメンテナンス費用も抑えることにも繋がります。
もしご自身でのメンテナンスが難しい場合や、原因が特定できない場合は、ご遠慮なく丸和ホームまでご連絡ください!
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