宮本 秀生 自己紹介へ

「耐震等級って何?地震に強い家をつくるには知っておきたいこと」

公開日:2025/07/29(火) 更新日:2025/07/29(火) 家づくりのこと

1. 導入:なぜ「耐震等級」が注目されているのか

日本は地震大国。どこに住んでいても、いつ地震が起きてもおかしくありません。
だからこそ、家を建てるときに「地震に強い家」を意識する人が増えています。
その目安となるのが「耐震等級」。
この記事では、耐震等級の基本と、地震に強い家を建てるためのポイントをわかりやすく解説します。


2. 耐震等級とは?

「耐震等級」は、**住宅の地震への強さ(倒壊しにくさ)**を数値で示す基準です。
日本の「住宅性能表示制度」で定められており、1〜3の3段階に分かれています。

等級 地震への強さ 内容
等級1 最低基準 建築基準法レベルの耐震性能(震度6〜7で倒壊しない)
等級2 等級1の1.25倍 学校や病院などに求められる強さ
等級3 等級1の1.5倍 警察署や消防署レベル。最も高い耐震性

ポイント:等級が高いほど、倒壊リスクが低く、地震保険の割引率も高くなる傾向があります。


3. 地震に強い家を建てるには?

ポイント1:耐震等級3を目指す

家族の命を守るために、耐震等級3は非常に心強い基準です。地震後も「住み続けられる」家を目指すなら、等級3が安心材料になります。

ポイント2:構造計算(許容応力度計算)をする

耐震等級3を取得するには、「構造計算」が必要です。中でも許容応力度計算(一番厳密な計算方法)で設計された家は、より信頼できます。

ポイント3:地盤調査を忘れずに

建物だけでなく、「地盤」の強さも重要です。軟弱地盤の上にどんなに丈夫な家を建てても、バランスが崩れると倒壊のリスクが高まります。

ポイント4:間取り・開口部にも注意

「大開口の窓」や「吹き抜け」などは、地震に対して弱点になることも。間取りの自由度と耐震性はトレードオフの関係にあることを理解しましょう。


4. よくある誤解・注意点

  • 耐震等級が高ければ「絶対安全」ではない
    → どんな建物でも、震源や条件次第で被害は出ます。大事なのは、被害を最小限に抑えること。

  • 等級が同じでも品質に差があることがある
    → 申請や検査の有無で信頼度が変わります。「設計だけでなく、第三者機関による評価書付き」の家がおすすめ。


5. まとめ

地震に備える家づくりの基本は、「耐震等級」を正しく理解すること。
命と暮らしを守るために、耐震等級3+しっかりした構造計算・地盤調査・間取り設計を意識したいところです。
安心して長く暮らせる家づくりのために、ぜひ信頼できる建築会社とじっくり話し合ってください。

営業 宮本

 

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