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24時間換気は夏も止めない?冷房中の換気と窓開けを分かりやすく解説

公開日:2026/07/11(土) 更新日:2026/07/18(土) 家づくりのことWB工法・空気環境

VENTILATION COLUMN

冷房中でも、
24時間換気は必要?

富山の夏を心地よく過ごすために、
換気・冷房・窓開けの役割を整理します。

夏にエアコンを使っていると、給気口から入る外気が気になり、
「24時間換気を止めた方が涼しいのでは?」と思うことがあります。

しかし、24時間換気とエアコンは役割が異なります。一般的なエアコンは室内の空気を冷やして循環させる設備で、24時間換気は外の空気を取り入れながら室内の空気を外へ出す設備です。

先に結論

24時間換気は、夏や冷房中も
基本的に止めずに運転します。

暑さや湿気が気になる時は、換気を止めるのではなく、
冷房・除湿・日射対策・設備の手入れを組み合わせましょう。

この記事で分かること

  • 24時間換気を夏も止めない方がよい理由
  • 24時間換気・エアコン・窓開けの違い
  • 富山の蒸し暑い夏にできる湿度対策
  • 第一種換気と第三種換気の基本的な違い
  • 給気口やフィルターで確認したいこと

そもそも24時間換気とは?

24時間換気は、給気口などから外の空気を取り入れ、換気扇などを使って室内の空気を外へ排出する仕組みです。窓を開けている時だけではなく、窓を閉めている時も計画的に空気を入れ替えます。

2003年7月に施行された改正建築基準法では、シックハウス対策として、原則すべての建築物に機械換気設備の設置が必要になりました。住宅の居室では、一般的に1時間当たり0.5回以上の換気回数を確保する計画が求められます。

換気回数0.5回/hとは

1時間で、その部屋の容積の半分に相当する空気を給気または排気する考え方です。

出典:国土交通省「建築基準法に基づくシックハウス対策」

24時間換気を夏も止めない方がよい3つの理由

1.生活の中で生まれる湿気やにおいを外へ出すため

家の中では、料理、入浴、洗濯物の室内干し、人の呼吸などによって湿気やにおいが発生します。とくに夏は、外の湿度が高いことに加え、室内でも水蒸気が発生するため、空気がこもると蒸し暑さや生活臭が気になりやすくなります。

24時間換気を止めると、計画していた空気の流れがなくなり、洗面脱衣室、ランドリールーム、収納、寝室などに湿気やにおいがとどまりやすくなることがあります。

2.窓を閉めて過ごす時間が長いから

真夏の日中は、冷房を使いながら窓を閉めて過ごす時間が長くなります。窓を閉めた状態でも空気を入れ替えるために、24時間換気が必要です。

「朝に窓を開けたから一日中換気しなくてよい」というわけではありません。人が過ごす間も二酸化炭素やにおいなどは発生するため、日常的に少しずつ空気を入れ替えることが大切です。

3.エアコンだけでは換気にならないから

多くの一般的なルームエアコンは、室内の空気を吸い込み、冷やしてから室内へ戻しています。室内の空気を循環させることが主な役割で、外気との入れ替えを行う換気とは異なります。

換気機能を備えた機種もありますが、すべてのエアコンに搭載されているわけではありません。ご自宅の機種に換気機能があるかどうかは、取扱説明書などで確認してください。

参考:環境省「熱中症環境保健マニュアル」

方法 主な役割 夏の使い方
24時間換気 外気を取り入れ、室内の空気を排出する 冷房中も基本的に運転する
エアコン 室温や湿度を調整する 換気と併用して冷房・除湿する
窓開け 短時間で多くの空気を入れ替える 外の気温・湿度・天候を見て行う
局所換気 料理や入浴で発生した湿気・においを排出する 発生源の近くで適切に使う

外の暑い空気が入っても、止めない方がよい?

24時間換気を運転すると、夏は給気口から暖かく湿った外気が入ります。そのため、「換気を止めた方が冷房効率はよいのでは」と感じるのは自然なことです。

しかし、換気を止めると、湿気やにおいなども外へ出にくくなります。暑さへの対策と空気の入れ替えは、どちらか一方を選ぶのではなく、換気を続けながら冷房や除湿で室内環境を整えることが基本です。

富山市の7月は、気象庁の平年値で平均相対湿度79%です。富山の夏は湿度が高くなりやすいため、24時間換気だけで湿度を下げようとせず、エアコンの冷房・除湿や除湿機も暮らし方に合わせて使い分けましょう。

出典:気象庁「富山(富山県)平年値(1991~2020年)」

POINT

24時間換気は空気を入れ替える設備であり、
冷房設備や除湿機ではありません。

換気・冷房・除湿を、それぞれの役割に合わせて使います。

夏は窓を開ける?閉める?

24時間換気を運転していても、窓を開けてはいけないわけではありません。外の空気が比較的涼しく、湿度も高すぎない朝や夜は、窓を開けて自然の風を取り入れる選択肢があります。

一方、外の気温や湿度が高い日中に窓を長時間開けると、熱気や湿気が室内へ入り、冷房の負担が大きくなることがあります。そのような時間帯は、窓を閉め、24時間換気を運転しながら冷房・除湿を使う方が室内環境を整えやすくなります。

窓開けを考えやすい場面

  • 外の方が涼しく、風がある朝や夜
  • 掃除などで、短時間に空気を入れ替えたい時
  • 強いにおいや熱気を、短時間で外へ出したい時

窓を開けている間も、24時間換気をその都度停止する必要はありません。窓を閉めた後にスイッチを入れ忘れる可能性もあるため、通常は運転したままにしておくと安心です。

第一種換気と第三種換気は何が違う?

住宅の24時間換気でよく比較されるのが、第一種換気と第三種換気です。どちらも室内の空気を入れ替えるための仕組みですが、給気と排気の方法が異なります。

比較項目 第一種換気 第三種換気
給気 機械で行う 給気口から自然に取り入れる
排気 機械で行う 機械で行う
特徴 給排気を機械で管理しやすい。熱交換型もある 仕組みが比較的シンプル
確認点 本体・給排気口・フィルターの手入れ 給気口・排気ファン・フィルターの手入れ

第一種換気だから必ず快適、第三種換気だから性能が低い、と単純には決められません。建物の断熱・気密、間取り、設備の設置方法、メンテナンス性、初期費用や維持費まで含めて選ぶことが大切です。

また、どの方式でもフィルターが汚れたり給気口が閉じられたりすると、計画どおりに換気しにくくなります。方式の違いだけでなく、住み始めてから無理なく手入れを続けられるかも確認しましょう。

夏の24時間換気で確認したい5つのこと

1.給気口を閉じていないか

給気口を閉じたまま排気だけを続けると、計画した場所から空気を取り入れにくくなります。暑さや虫、音が気になる場合も、自己判断で塞いだままにせず、フィルターや給気口の種類、設置状況を確認しましょう。

2.フィルターにほこりや汚れがたまっていないか

フィルターが目詰まりすると、空気が通りにくくなります。清掃や交換の時期は製品によって異なるため、取扱説明書に沿ってお手入れしてください。

3.換気扇から異音がしていないか

以前より音が大きくなった、振動する、動いている様子がないといった場合は、汚れや部品の不具合も考えられます。無理に分解せず、施工会社やメーカーへ相談しましょう。

4.浴室・キッチンの局所換気を使えているか

24時間換気は家全体の空気を少しずつ入れ替える設備です。入浴や調理で短時間に多く発生する湿気・においは、浴室換気扇やレンジフードなどを適切に使い、発生場所の近くから排出します。

5.室温だけでなく湿度も見ているか

室温がそれほど高くなくても、湿度が高いと蒸し暑く感じることがあります。温湿度計を置き、冷房・除湿・換気の使い方を調整しましょう。エアコンの設定温度と、実際に人がいる場所の温度が異なる場合もあるため、体感だけに頼らず確認することが大切です。

24時間換気を一時的に止める場面はある?

通常の暮らしでは、24時間換気は連続運転が基本です。ただし、フィルター清掃や設備点検など、取扱説明書で停止が指示されている作業中は、一時的に電源を切る場合があります。

また、災害や屋外の煙・異臭など、通常とは異なる状況では、自治体・消防・メーカーなどの案内に従ってください。状況が解消した後は、再び運転することを忘れないようにしましょう。

音や外気、電気代が気になるという理由だけで長期間止める前に、風量設定、フィルターの汚れ、給気口の位置、設備の不具合がないかを確認することをおすすめします。

WB工法と24時間換気は同じもの?

24時間換気とWB工法は、どちらも「空気」に関係しますが、着目している範囲や役割は同じではありません。

一般的な24時間換気は、給気と排気によって室内の空気を計画的に入れ替える設備です。一方、WB工法は、室内だけでなく壁の中にも空気の通り道をつくり、季節に合わせた通気や湿気の逃がし方を考える工法です。

丸和ホームでは、換気設備の種類だけでなく、間取り、断熱・気密、湿気が発生しやすい場所、壁の中の通気まで、住まい全体の空気環境として考えることを大切にしています。

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まとめ|夏も換気を続けながら、冷房と除湿で整える

24時間換気は、夏や冷房中も基本的に止めずに運転します。一般的なエアコンは室内の空気を冷やして循環させる設備であり、換気とは役割が異なります。

富山の蒸し暑い夏は、換気を止めて外気を遮断するのではなく、窓を開ける時間帯を選び、冷房・除湿・局所換気を使い分けることが大切です。

また、給気口を閉じたままにしていないか、フィルターが汚れていないか、換気扇に異常がないかも定期的に確認しましょう。新築時には換気方式だけでなく、手入れのしやすさや空気の流れまで確認しておくと安心です。

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24時間換気についてよくある質問

Q.24時間換気は夏もつけっぱなしでよいですか?

はい。通常は夏や冷房中も連続運転します。暑さや湿気が気になる場合は、換気を止めるのではなく、冷房・除湿・日射対策を組み合わせ、給気口やフィルターの状態も確認しましょう。

Q.エアコンを運転していれば、24時間換気は不要ですか?

多くの一般的なルームエアコンは、室内の空気を冷やして循環させる設備で、外気との入れ替えは行いません。換気機能を備えた機種を除き、エアコンを使っていても24時間換気は必要です。

Q.窓を開けている間は、24時間換気を止めてもよいですか?

窓を開けるたびに止める必要はありません。窓を閉めた後に再開するのを忘れる可能性もあるため、通常は運転したままにしておくと安心です。

Q.24時間換気をすると、夏の湿度も下がりますか?

24時間換気は除湿機ではないため、外気の湿度が高い日は、換気だけで室内の湿度が下がるとは限りません。冷房・除湿・除湿機などを暮らし方に合わせて併用します。

Q.24時間換気の音や外気が気になる時はどうすればよいですか?

長期間停止したり給気口を塞いだりする前に、風量設定、フィルターの汚れ、給気口や換気扇の状態を確認してください。異音や不具合がある場合は、施工会社やメーカーへ相談しましょう。

※換気設備の操作・清掃・交換方法は、製品や建物の仕様によって異なります。必ず取扱説明書を確認し、不明な点は施工会社またはメーカーへご相談ください。

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