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WB工法は電気代が安くなる?機械式24時間換気を使わない省エネの仕組み

公開日:2026/08/17(月) 更新日:2026/08/22(土) 家づくりのことWB工法・空気環境

WB METHOD & ENERGY SAVING

WB工法は電気代が安くなる?
機械式24時間換気を使わない省エネの仕組み

「WB工法の家は電気代を抑えやすい」と聞いても、
なぜ換気方法の違いが光熱費に関係するのか、分かりにくい方も多いのではないでしょうか。

先に結論

認定仕様のWB HOUSEは、
家全体の機械式24時間換気を常時運転する必要がありません。

そのため、換気ファンを24時間動かす電力と、冷暖房した室内空気を機械で継続的に排出することによる負荷を抑えやすい点が特徴です。さらに、透湿壁によって室内の湿気を外へ逃がしやすくすることも、夏の冷房・除湿負荷の軽減につながる可能性があります。

ただし、実際の電気代は、延床面積、断熱・気密、窓、冷暖房設備、家族構成、設定温度、気象条件などによって変わります。すべての住宅で同じ金額や削減率になるものではありません。

WB工法で抑えやすい3つの負荷

  • 家全体の換気ファンを24時間動かすための電力
  • 冷暖房した空気を機械排気することで生じる冷暖房負荷
  • 室内の余分な湿気を取り除くための冷房・除湿負荷

WB工法で電気代を抑えやすい理由

WB工法の省エネ性を正しく理解するには、「換気ファンの電力」「換気による熱の移動」「湿気を取り除く負荷」の3つを分けて考えることが大切です。

1.換気ファンの運転電力を抑えられる

認定仕様のWB HOUSEは、家全体の機械式24時間換気を常時運転することを前提としません。そのため、第一種・第三種換気で必要になる給排気ファンの継続的な運転電力を抑えられます。

2.機械排気による冷暖房負荷を抑えやすい

冷房・暖房で整えた室内空気を機械で継続的に排出すると、取り入れた外気を再び冷やしたり暖めたりする必要があります。WB HOUSEは、室内空気の機械的な連続排出を前提としないため、この負荷を抑えやすくなります。

3.透湿壁が夏の除湿負荷を支える

WB工法は、室内の余分な湿気を透湿壁から壁側へ移動させ、壁体内通気によって屋外へ逃がしやすくします。エアコンだけで湿気を処理する場合と比べ、冷房・除湿設備の負荷を軽減できる可能性があります。

WB工法は「換気をしない家」ではありません

通気断熱WB工法は、透湿壁と壁体内通気によって室内の化学物質を外へ逃がす構造方法として、国土交通大臣認定「RLFC-0001」を取得しています。一般的な住宅の換気設備を単に停止するのではなく、認定された部材・壁構成・施工方法によって空気と湿気の出口をつくる工法です。

機械式24時間換気が不要になる理由を詳しく見る →

第三種換気で必要になるファン電力

一般的な第三種換気は、壁などに設けた給気口から自然に外気を取り入れ、排気ファンによって室内空気を屋外へ排出します。計画した換気量を保つため、排気ファンの連続運転が基本です。

一台ごとの消費電力が小さく見えても、24時間・一年間運転することで電力を使い続けます。年間消費電力量は、次の計算で確認できます。

換気ファンの年間消費電力量

消費電力(W)×24時間×365日÷1,000

例えば、家全体で合計10Wの換気ファンを連続運転する場合は年間87.6kWh、合計20Wなら年間175.2kWhです。実際にはファンの台数・風量・機種・運転設定によって変わるため、比較時には住宅会社へ「換気設備全体の年間消費電力量」を確認することが重要です。

※上記は消費電力量を理解するための単純計算です。実際の電気料金は、契約プラン、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金などによって変わります。

冷暖房した空気を排出すると、熱も一緒に移動する

換気に必要なのは、ファンを動かす電力だけではありません。室内から空気を排出すると、その空気が持っていた暖かさ・涼しさ・湿度も一緒に屋外へ移動します。

季節 第三種換気で起きること 冷暖房への影響
暑く湿った外気を取り入れ、冷房・除湿した空気を排出する 外気を冷やし、湿気を取り除く負荷が増える
暖房した空気を排出し、冷たい外気を取り入れる 取り入れた外気を暖め直す負荷が増える

熱交換型の第一種換気は、排気する空気の熱を回収することで、この負荷を抑えやすい設備です。一方で、給気・排気の両方に機械を使用するため、ファンの運転電力やフィルター・熱交換器などの維持管理が必要になります。

認定仕様のWB HOUSEは、室内空気を機械で継続的に排出することを前提としません。そのため、換気ファンの電力だけでなく、機械排気に伴う冷暖房負荷も抑えやすいという考え方です。

ただし、WB工法の熱損失がゼロになるわけではありません。
建物には窓・壁・屋根・床などを通じた熱の移動があり、冷暖房費は断熱性能、気密施工、窓、日射、間取り、設備効率などを含めた家全体で決まります。

WB工法でも使う換気扇・冷暖房設備

「WB工法は機械式24時間換気を使わない」と聞くと、家にある換気扇をすべて止めるように感じるかもしれません。しかし、家全体の機械式24時間換気と、発生場所で使用する局所換気は役割が異なります。

設備 主な役割 WB HOUSEでの考え方
レンジフード 調理時の煙・油・におい・水蒸気を排出する 調理時に使用する
浴室換気扇 入浴後の大量の水蒸気を短時間で排出する 必要に応じて使用する
エアコン 室温・湿度を設定した状態へ整える 暑さ・寒さに応じて適切に使用する
除湿機 室内干しなどで一時的に増えた湿気を取り除く 洗濯物の量や外気条件に応じて使用する

WB工法は、エアコンや局所換気設備を使わない家ではありません。家全体の空気環境を保つために中央換気設備を常時動かすのではなく、必要な場所で必要な設備を使う考え方です。

ウッドビルドの比較実験で確認された省エネ効果

株式会社ウッドビルドでは、通気断熱仕様と非透湿仕様の住宅を同じ条件で比較する実験を行っています。

両方の実験棟で機械換気を0.5回/hとし、室内では2人分の発熱・発湿を行っています。そのため、次の数値は「換気ファンを停止した効果」ではなく、主に透湿壁による違いを確認したデータです。

比較項目 5地域の比較結果 示していること
冷房負荷 13.1~17.0%削減 室内を冷やすために必要な負荷
冷房潜熱負荷 41.5~50.6%削減 室内の湿気を取り除くための負荷
年間暖冷房負荷 5.3~8.3%削減 一年間の暖房・冷房に必要な負荷
冷房未使用時のSET 最大1.34~1.56℃低下 温度・湿度などを含む体感温度指標

この実験では、仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の気候条件で比較が行われています。透湿壁が特に大きく影響しているのは、室内の湿気を取り除く「冷房潜熱負荷」です。

2つの省エネ効果を分けて考えます

透湿壁による効果:湿気を外へ逃がしやすくし、冷房・除湿負荷を抑える

機械式24時間換気を常時運転しない効果:ファン電力と機械排気による冷暖房負荷を抑える

WB HOUSEでは、この2つの効果が期待できます。ただし、実験結果と換気ファン停止による効果を単純に足して、すべての住宅へ同じ削減率を当てはめることはできません。

出典:株式会社ウッドビルド提供「透湿壁による夏の省エネ効果実験」「透湿壁による夏の快適性の比較」。一定条件下での比較結果であり、実際の室温・電気代・削減率を保証するものではありません。SETは、温度・湿度・気流・着衣量などを考慮した標準新有効温度を表します。

WB工法が夏にどのように働くのか詳しく見る →

電気代の削減額を一律に断定できない理由

住宅の電気代には、換気だけでなく、冷暖房・給湯・照明・調理・家電など、さまざまな設備が関係しています。同じ間取りや工法でも、家族構成や生活時間によって結果は変わります。

延床面積 断熱・気密 窓の性能と面積 日射の入り方 冷暖房設備 設定温度 家族構成 在宅時間 入浴・部屋干し 太陽光発電

そのため、「WB工法なら年間○万円安くなる」と一律に示すよりも、換気ファン・冷暖房・給湯など、何に電力を使っているのかを分けて比較することが大切です。

住宅の電気代を比較するときに確認したい7項目

  1. 換気ファン全体の年間消費電力量
    一台の数値ではなく、家全体の台数と運転時間を確認します。
  2. 第一種換気の場合は熱交換率と消費電力
    熱交換率だけでなく、給排気ファンの運転電力も確認します。
  3. フィルターの交換頻度と費用
    電気代だけでなく、住み始めてからの消耗品費も比較します。
  4. ファン・熱交換器などの将来の交換
    10年・20年先に必要になる可能性がある設備更新も確認します。
  5. 断熱性能・窓・気密施工
    換気方式だけでなく、家全体から逃げる熱を抑えることが重要です。
  6. エアコンの能力・効率・配置
    畳数だけで選ばず、住宅性能と間取りに合う計画か確認します。
  7. 初期費用と暮らした後の総費用
    建築時の差額、電気代、交換部品、清掃の手間を分けて比較します。

比較するのは、毎月の電気代だけではありません。

初期費用・運転電力・冷暖房負荷・交換費用・手入れの時間まで含めて考えます。

富山・石川の気候に合わせて、家全体で省エネを考える

WB工法を採用すれば、それだけで必ず電気代が安くなるわけではありません。夏の蒸し暑さや冬の寒さがある富山・石川では、壁体内通気と透湿壁に加えて、断熱、窓、日射遮蔽、冷暖房計画を一体で整えることが重要です。

丸和ホームでは、耐震等級3・断熱等級6を全商品共通の標準とし、第三種換気の標準仕様とWB工法の違いを、建築時の費用だけでなく、暮らし始めてからの光熱費・維持管理・手間まで分けてご説明しています。

丸和ホームの耐震・断熱の標準性能を見る →

WB工法と電気代についてのよくある質問

Q.WB工法は第三種換気より電気代が安くなりますか?

家全体の排気ファンを常時運転する電力と、冷暖房した空気を継続的に排出することによる負荷を抑えやすい点はメリットです。ただし、実際の電気代は住宅性能、設備、家族構成、使い方などで変わるため、一律の金額や削減率は保証できません。

Q.WB工法では24時間換気設備を動かさなくてよいのですか?

認定仕様に適合したWB HOUSEでは、シックハウス対策のための家全体の機械式24時間換気を常時運転しないことが基本です。一般住宅の換気設備を自己判断で停止することとは異なります。

Q.キッチンや浴室の換気扇も使わないのですか?

使用します。調理や入浴で短時間に発生する大量の煙・におい・水蒸気は、レンジフードや浴室換気扇などの局所換気で排出します。家全体の機械式24時間換気とは役割が異なります。

Q.WB工法ならエアコンや除湿機もいりませんか?

WB工法は冷暖房設備ではありません。外気温が高い日・低い日にはエアコンを使用し、室内干しなどで一時的に湿気が増える場合は、状況に応じて除湿機能などを使用します。

Q.第一種換気とWB工法では、どちらが省エネですか?

第一種換気は熱交換によって換気熱損失を抑えやすい一方、給排気ファンの運転電力やフィルター・熱交換器などの維持管理が必要です。WB工法は、家全体の機械式24時間換気の常時運転を前提としません。機種、住宅性能、初期費用、維持費を含めて比較することが大切です。

Q.太陽光発電があれば、換気方式は気にしなくてもよいですか?

太陽光発電は電気をつくる設備であり、住宅の消費電力を減らす仕組みとは役割が異なります。発電設備を検討する場合も、断熱・窓・換気・冷暖房によって、まず使用するエネルギーを抑えることが大切です。

SUMMARY

まとめ|WB工法は、換気に使う電力と熱の移動を抑えやすい

  • 認定仕様のWB HOUSEは、家全体の機械式24時間換気を常時運転する必要がない
  • 第三種換気では排気ファンの電力と、外気を冷暖房する負荷が発生する
  • WB工法は、換気ファンの電力と機械排気による冷暖房負荷を抑えやすい
  • 透湿壁によって、夏の冷房・除湿負荷を軽減できる可能性がある
  • レンジフード・浴室換気扇・エアコンなどは必要に応じて使用する
  • 実際の電気代は、住宅性能・設備・気候・暮らし方によって変わる

WB工法の省エネ性は、「自然の力だけで冷暖房が不要になる」というものではありません。家全体の機械式24時間換気に頼らず、透湿壁と壁体内通気を活かすことで、換気に使う電力・熱・維持管理を減らしやすくする考え方です。

建築時の価格だけでなく、10年・20年先の光熱費やメンテナンスまで含めて比較することで、ご家族に合う換気方法が見えてきます。

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第三種換気の標準仕様、第一種換気、WB工法について、
初期費用・光熱費・メンテナンスを分けてご説明します。

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※本記事は、認定仕様に適合した通気断熱WB工法について、一般的な第三種・第一種換気との違いを説明したものです。建物の仕様、設備、性能、電気料金、暮らし方は一棟ごとに異なります。掲載した実験数値は一定条件下の比較結果であり、実際の電気代や削減率を保証するものではありません。

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