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扉が閉まらない原因はコレ!?【ドアのラッチ交換】で解決する不具合

公開日:2025/11/21(金) 更新日:2025/11/22(土) 家づくりのこと

「ドアノブを回しても、カチッと扉が閉まらない…」

「扉がきちんと閉まらず、隙間が開いてしまう…」

このようなお悩み、ありませんか?

ドアは毎日使うもの!ちょっとした不具合でもストレスになりますよね。

実は、その原因の多くはドアのラッチの摩耗や故障にあることがほとんどです。

今回はドアのラッチとは何か、故障の原因とラッチの交換方法について解説します。

 

ドアのラッチとは?

ラッチとは、ドアを閉めたときに枠(戸枠)の穴に飛び出して、扉を枠に仮固定する役割を持つ部品です。

ドアノブを回したり、レバーハンドルを下げたりすると、斜めになったこの部品が引っ込み、扉を開けることができます。

扉を開け閉めするたびに動作するため、家の部品の中でも最も消耗しやすい部分の一つです。

 

なぜラッチは故障・不具合を起こすのか?

ラッチの不具合は、主に以下の原因で起こります。

  • 経年による摩耗: 長年使用することで、ラッチの先端や内部のバネが摩耗したり、バネの力が弱くなったりします。これにより、ノブを離してもラッチが完全に飛び出さなくなり、扉がカチッと固定されなくなります。

  • 油切れ・ホコリの蓄積: ラッチの内部にホコリやゴミが溜まったり、潤滑油が切れたりすることで、動きが鈍くなります。

  • 建付けの歪み: 地震や建物の経年による歪みで、扉と枠の位置がわずかにずれ、ラッチが枠側の受け(ストライク)にうまく噛み合わなくなることもあります。

 

ラッチ交換の手順

ラッチの交換手順について説明します。

準備するもの:

  • 新しい交換用ラッチ(既存のものとサイズが合うものを必ず選ぶ)

  • ドライバー

  • マイナスドライバーやヘラなど、先端が平なもの

交換手順:

①ノブ・ハンドルの取り外し

ノブやハンドルの取り付け座のネジをドライバーで外します。ネジを隠すためのカバーが付いている場合は、一度カバーを捻ってみてください。凹凸で嵌っているタイプのカバーの場合がそれで外れます。

それでも開かない場合は、細いドライバーやヘラで隙間をこじ開けて外します。

カバーやドアノブを傷つけたり変形させてしまうことがあるため、もし自分で行う場合は注意してください!かなり力が要ります……!

 

②フロントプレートの取り外し

ドアの側面にある、ラッチが飛び出している部分の金属板(フロントプレート)を固定しているネジを外します。

 

③ラッチ本体の抜き出し

フロントプレートを外したら、ラッチ本体を指でつまんで引き抜きます。固くて抜けない場合は、扉の内側から少し押してあげると抜けやすくなります。

この時、ラッチボルト(ドアからはみ出している三角の部分)の方向を必ず覚えておきましょう!右開きと左開きで変わります!

 

④新しいラッチの挿入

新しいラッチを、抜き取ったときと同じ向きで、しっかりと奥まで差し込みます。

 

⑤元通りに取り付け

フロントプレートをネジで固定し、ノブまたはハンドルを元通りに取り付け直して完了です。

 

交換しても直らない場合

ラッチを交換しても不具合が解消されない場合は、以下の原因が考えられます。

  • ラッチ以外の故障: ドアノブやハンドルの機構自体が壊れている。

  • 扉の歪み: 扉の建付けが悪く、ラッチと枠側の受け穴の位置がずれている。

  • 蝶番の緩み: ドアを吊っている蝶番のネジが緩んでいる。

これらの場合は、また別の調整や部品の交換が必要になります。

何かわからないことがありましたらお気軽にご相談ください!

 

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