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WB工法ならエアコンや除湿機はいらない?できること・できないことを解説|富山・石川

公開日:2026/08/21(金) 更新日:2026/08/22(土) 家づくりのことWB工法・空気環境

WB METHOD / AIR CONDITIONING

WB工法ならエアコンや
除湿機はいらない?
できること・できないことを解説

WB工法は冷暖房設備ではありません。
工法・断熱・窓・日射・空調、それぞれの役割を正しく整理します。

WB工法について調べると、「夏は涼しい」「湿気を逃がす家」といった説明を目にすることがあります。

そこから、「WB工法なら夏もエアコンなしで過ごせる?」「部屋干しをしても除湿機はいらない?」と期待される方もいらっしゃるかもしれません。

WB工法には、壁や屋根まわりへ熱気や湿気をためにくくし、冷房や除湿の負荷を抑えやすくする特徴があります。しかし、室温を設定温度まで下げたり、湿度を一定に保ったりする機械設備ではありません。

先に結論

WB工法でも、エアコンや除湿機が
不要になるわけではありません。

WB工法は、通気と透湿によって熱や湿気をため込みにくくする工法ですが、エアコンや除湿機の代わりになる設備ではありません。

富山・石川で快適に暮らすには、WB工法に加えて、断熱、窓、日射遮蔽、間取り、冷暖房・除湿計画を組み合わせることが重要です。

目指すのは「エアコンを使わない家」ではなく、「冷暖房で整えた環境を保ちやすく、必要以上の負荷をかけにくい家」です。

CAN / CANNOT

WB工法にできること・できないこと

WB工法を正しく理解するには、「涼しい家」「呼吸する家」という感覚的な表現だけでなく、何に働き、何は別の設備が担うのかを分けて考えることが大切です。

WB工法ができること WB工法だけではできないこと
壁や屋根まわりに熱気をためにくくする 室温を設定温度まで直接下げる
透湿壁から余分な湿気を逃がしやすくする 室内湿度を設定した数値で一定に保つ
壁の中に湿気がとどまり続ける状態を抑えやすくする 強い日射が窓から入ることを防ぐ
冷房・除湿設備が処理する負荷を抑えやすくする 断熱材や高性能な窓の代わりになる
機械式24時間換気の常時運転による電力・熱損失を抑えやすくする 大量の洗濯物を短時間で乾かす
冬は通気部材が閉じる方向へ動き、壁内への冷気を抑える 暖房を使わずに室温を上げる

IMPORTANT POINT

WB工法は、冷暖房の代わりではなく、冷暖房が働きやすい住まいを支える工法です。

REDUCING THE LOAD

WB工法が減らしやすい3つの負荷

1.壁や屋根まわりにたまる熱

夏は日射によって外壁や屋根が暖められます。WB工法では、床下側から壁の中、屋根側へ続く通気層に空気を流し、壁や屋根まわりに熱気がとどまり続ける状態をやわらげます。

屋外から受ける熱の影響を抑えやすくすることで、断熱材や冷房設備の働きを支えます。

2.冷房が処理する湿気

エアコンは、室温を下げるだけでなく、空気中の水蒸気を取り除くためにもエネルギーを使います。これを「潜熱負荷」といいます。

WB工法は、透湿性に配慮した内装と壁構成によって、室内で生まれた余分な湿気を壁側へ移動させ、壁体内通気から外へ逃がしやすくします。湿気をためにくくすることは、冷房・除湿の負荷を抑えやすくすることにつながります。

3.機械換気による電力と熱損失

認定仕様のWB HOUSEでは、シックハウス対策のための家全体の機械式24時間換気を常時運転しないことが基本です。

そのため、換気ファンを継続して動かす電力と、冷暖房で整えた室内空気を機械で排出することによる負荷を抑えやすくなります。

ただし、レンジフードや浴室換気扇などの局所換気、エアコン、除湿機の電力まで不要になるわけではありません。

EXPERIMENTAL DATA

透湿壁の比較実験で確認されたこと

株式会社ウッドビルドの比較実験では、通気断熱仕様と一般住宅仕様の両方を、機械換気0.5回/h、室内で2人分の発熱・発湿を行う同一条件で比較しています。

比較項目 5地域の実験結果 示していること
冷房負荷 13.1~17.0%削減 室内を冷やすために必要な負荷
冷房潜熱負荷 41.5~50.6%削減 空気中の湿気を取り除くための負荷
年間暖冷房負荷 5.3~8.3%削減 年間を通した暖房・冷房の負荷
冷房未使用時のSET※ 最大1.34~1.56℃低下 温湿度などを含む体感温度指標

※両方の実験棟で機械換気を同じ条件で運転しているため、上記は換気ファンを停止した効果ではなく、透湿壁の働きを比較した結果です。仙台・東京・名古屋・大阪・福岡の条件による実験であり、実際の住宅で同じ室温・削減率・光熱費を保証するものではありません。SETは温度・湿度などを含む体感温度の指標です。

SUMMER

WB工法でも、真夏に冷房が必要な理由

夏のWB工法は、壁体内通気と透湿によって熱気や湿気をためにくくする方向へ働きます。しかし、外気温が高い日や、窓から強い日射が入る日には、室内の温度も上昇します。

外気温

屋外の気温が高ければ、断熱された家でも少しずつ熱の影響を受けます。

窓からの日射

強い日差しが室内へ入ると、床や家具が暖まり、室温上昇につながります。

室内の発熱

人、照明、調理、家電からも熱が発生します。

湿度

湿度が高いと汗が蒸発しにくく、同じ室温でも蒸し暑く感じやすくなります。

室温だけでなく、体感温度と湿度を見る

夏の快適性は、温度計の数字だけでは決まりません。同じ室温でも、湿度が高い、窓や壁の表面温度が高い、風が動かないといった条件では、より暑く感じます。

WB工法は湿気を逃がしやすくすることで体感温度を整える助けになりますが、真夏の高温多湿な日は、エアコンの冷房・除湿を適切に使用することが大切です。

夏の快適性は、組み合わせでつくります

WB工法の通気・透湿
+ 断熱性能
+ 窓の日射遮蔽
+ 適切な冷房・除湿
+ 間取りと空気の流れ

熱中症を防ぐため、室温や湿度、体調に応じて冷房を適切に使用してください。

WINTER

冬は通気部材が閉じる方向へ動く

「壁の中に空気を通すなら、冬は寒くなるのでは?」という疑問を持つ方もいらっしゃいます。

WB工法では、外気温が下がると、形状記憶合金を用いた通気部材が閉じる方向へ動きます。夏のように壁の中へ空気を積極的に流す状態を抑え、冷たい外気が壁内へ入りにくい状態をつくります。

季節 通気部材の動き 目指す状態
開く方向へ動く 壁内の熱気や湿気を外へ逃がしやすくする
閉じる方向へ動く 壁内への冷気を抑え、動きにくい空気層を活かす

ただし、通気部材は熱をつくる暖房設備ではありません。冬の室温を上げ、暖かさを保つには、断熱材、窓、気密性、日射、間取り、適切な暖房設備が必要です。

WB工法だから寒い、WB工法なら暖房不要。
どちらも正確ではありません。冬の暖かさは、WB工法と基本性能・暖房計画の組み合わせで決まります。

INDOOR LAUNDRY

部屋干しで除湿機が必要になる条件

WB工法は、室内で生まれた余分な湿気を透湿壁から逃がしやすくするため、部屋干しとの相性を期待されることがあります。

しかし、洗濯物が一度に放出する水分量や、その日の外気条件によっては、WB工法の透湿だけで希望する時間までに乾かせない場合があります。

除湿・送風を検討したい条件

  • 家族が多く、洗濯物の量が多い
  • 一日に複数回洗濯する
  • 狭いランドリールームで扉を閉めて干す
  • 梅雨や雨の日が続き、外気の湿度も高い
  • 室温が低く、洗濯物の水分が蒸発しにくい
  • 衣類同士の間隔が狭く、空気が動きにくい
  • 翌朝までなど、乾燥させたい時間が決まっている

洗濯物を乾かすには「湿気の出口」と「空気の動き」が必要

洗濯物を乾かすには、衣類から水分を蒸発させ、周囲に出た湿気を取り除く必要があります。そのため、透湿性だけでなく、室温、衣類の間隔、サーキュレーターなどによる送風、冷房・除湿の使い方が関係します。

部屋干しの条件 考えられる対応 確認すること
洗濯物が少なく、空間に余裕がある 間隔を空け、送風しながら様子を見る 乾燥時間、におい、室内湿度
高温多湿・雨天・洗濯物が多い エアコンの除湿や除湿機を併用する 除湿能力、室温、排水方法
狭い部屋で扉を閉める 送風と除湿を組み合わせる 空気の入口と出口、機器の位置
冬で室温が低い 暖房・送風・除湿を適切に組み合わせる 結露、乾燥時間、部屋間の温度差

WB工法の家でも、除湿機を使うかどうかは、洗濯量、部屋の広さ、外気、希望する乾燥時間によって判断します。「必ず不要」「必ず必要」と一律には決められません。

COMFORT PLANNING

富山・石川で快適に暮らすための6つの計画

  1. 01|断熱性能を住まい全体で整える
    床・壁・屋根・窓を連続して断熱し、冷暖房した環境を保ちやすくします。
  2. 02|窓の大きさ・方位・性能を考える
    夏の日射と冬の熱損失は、窓の配置や大きさによって大きく変わります。
  3. 03|窓の外側で日射を遮る
    軒、庇、外付けスクリーンなどで、強い日差しが室内へ入る前に遮ります。
  4. 04|建物に合ったエアコン能力を選ぶ
    大きければよいとは限りません。断熱性能、窓、空調範囲、間取りに合わせます。
  5. 05|空気の行きと戻りを考える
    吹き抜け、リビング階段、扉、家具の位置を含め、冷暖房した空気の経路を計画します。
  6. 06|湿気が多く発生する場所を把握する
    ランドリー、浴室、キッチンなどは、WB工法の透湿に加えて、局所換気や除湿を組み合わせます。

丸和ホームでは、WB工法を採用する場合も、断熱等級6の標準性能を土台に、敷地、窓、日射、間取り、冷暖房設備を一棟ごとに計画します。

30-SECOND SUMMARY

30秒で分かる、WB工法と冷暖房

  • WB工法は、エアコンや除湿機の代わりではない
  • 夏は通気と透湿によって、熱気や湿気をためにくくする
  • 冬は通気部材が閉じる方向へ動き、壁内への冷気を抑える
  • 真夏・真冬は、適切な冷房・暖房が必要
  • 部屋干し時の除湿は、洗濯量、室温、外気、乾燥時間で判断する
  • 断熱・窓・日射遮蔽・空調計画との組み合わせが重要

FAQ

WB工法とエアコン・除湿機のよくある質問

Q.WB工法なら夏はエアコンなしで過ごせますか?

WB工法は冷房設備ではないため、真夏や高温多湿な日は適切な冷房・除湿が必要です。通気と透湿によって熱気や湿気をためにくくし、冷房の負荷を抑えやすくする工法とお考えください。

Q.WB工法の家では除湿機は不要ですか?

必ず不要になるわけではありません。外気の湿度、室内干しの量、部屋の広さ、室温、希望する乾燥時間によっては、エアコンの除湿や除湿機を併用した方がよい場合があります。

Q.WB工法なら冬も暖房なしで暖かいですか?

暖房は必要です。冬は通気部材が閉じる方向へ動き、壁内への冷たい外気を抑えますが、熱をつくる仕組みではありません。断熱、窓、日射、間取りに合わせて暖房設備を計画します。

Q.WB工法は室内湿度を一定に保てますか?

一定の湿度へ自動調整する設備ではありません。WB工法は余分な湿気を逃がしやすくしますが、室内湿度は外気、調理、入浴、部屋干し、家族の人数、冷暖房の使い方によって変わります。

Q.WB工法なら部屋干しの洗濯物は必ず乾きますか?

乾燥時間を保証するものではありません。洗濯物の量、衣類の間隔、室温、空気の流れ、外気の湿度によって変わります。必要に応じてサーキュレーター、冷房・除湿、除湿機を組み合わせます。

Q.WB工法はエアコンの電気代を抑えられますか?

熱気や湿気をためにくくし、機械式24時間換気の常時運転と機械排気による負荷を抑えやすい点は、省エネにつながる特徴です。ただし、実際の電気代は、建物の広さ、断熱、窓、設備、設定温度、気象条件、暮らし方によって異なります。

Q.WB工法なら小さいエアコンで十分ですか?

工法名だけでエアコンの能力は決められません。建物の断熱性能、窓、日射、空調する広さ、天井高、吹き抜け、間取りなどから必要な能力を検討します。

Q.WB工法なら結露やカビは完全になくなりますか?

完全にゼロになるとは断定できません。WB工法は湿気をためにくくする考え方ですが、外気条件、断熱・防水施工、室内の湿気量、冷暖房、家具の配置なども結露やカビに関係します。

CONCLUSION

まとめ|冷暖房をなくすのではなく、負荷を小さくする

  • WB工法はエアコン・暖房・除湿機の代わりではない
  • 夏は壁内通気と透湿によって、熱気や湿気をためにくくする
  • 冬は通気部材が閉じる方向へ動き、壁内への冷気を抑える
  • 真夏・真冬には、適切な冷暖房を使用する
  • 部屋干し時の除湿は、洗濯量や気象条件に合わせて判断する
  • 断熱・窓・日射遮蔽・間取り・空調を一緒に計画する

WB工法の価値は、冷暖房を我慢することではありません。建物に熱や湿気をため込みにくくし、必要な時に使う冷暖房・除湿設備が、必要以上の負荷を抱えにくい住まいを目指せることにあります。

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さらに詳しく知りたい方へ

WB METHOD / COMFORT CONSULTATION

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丸和ホームでは、WB工法だけを切り離して考えるのではなく、断熱、窓、日射、間取り、エアコン、部屋干しまで、ご家族の暮らしに合わせてご提案します。

※本記事は、認定仕様に適合した通気断熱WB工法と冷暖房・除湿の一般的な考え方を説明したものです。室温、湿度、体感温度、乾燥時間、光熱費は、地域、気象、建物仕様、間取り、設備、家族構成、暮らし方によって異なります。冷暖房・除湿機器は、建物の設計条件と製品の取扱説明書に合わせて適切に使用してください。